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テムリックは、抗がん剤ならびにその他がん関連薬剤を研究開発しています。当社事業は、大学の研究機関や製薬企業が保有している医薬品候補物質、効能拡大可能な医薬品などの有効活用を目指して開始しました。
特に、アンメット・メディカル・ニーズを満たす薬剤開発に力を入れています。自社研究による化合物の開発、また、すでに上市されている抗がん剤の新しい用途や剤形の開発と、大学や研究機関等との共同研究開発を充実させて、リスクバランスの取れたパイプラインの構築を図っています。
※アンメット・メディカル・ニーズとは、医療現場から強く望まれているにも関わらず、有望な治療薬がない分野をいいます。
国内外の製薬企業が有する臨床試験前や試験中または承認された抗がん剤の開発・販売権を導入することをインライセンスといいます。
この導入から新規用途や新剤形等の開発を行い、さらに医療現場に望まれる価値を付加することにより、国内外の製薬企業へ知的財産権を供与することをアウトライセンスといいます。
自社による医薬品開発のみならず、開発ステージの高い薬剤を優先してインライセンスし、また付加価値を高めてアウトライセンスするなどバランスよく組み合わせることで研究開発のリスク分散を実現し、確実な製品化をめざします。
私たちは、がん領域の治療薬、治療方法等を研究する大学や研究機関と共同研究を行うことにより、研究成果の共同または単独の特許出願や、その後の開発に向けた検討を行っています。
世界中には、基礎研究段階で開発が十分になされないまま放置されている薬剤候補物質があります。これらシーズを発掘して、事業化に結びつけることもテムリックの使命と考えています。
テムリックは、これら薬剤候補物質の可能性を見極め、非臨床試験あるいは臨床試験を実施し、付加価値を高めたうえでアウトライセンスを行い、患者さんに満足される薬剤を提供していきます。
TM-411 | |
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一 般 名 | タミバロテン |
作用機序 | TM-411はRARαに高い親和性を示し、遺伝子の発現を調節することにより、白血病細胞の分化誘導やがん細胞の増殖抑制作用を示す。この抑制作用は、IL-6の産生及びIL-6R発現の抑制、IGFBP-3の発現亢進、VEGF依存性血管新生を抑制等を示すことから、様々ながん種への応用が考えられる。 一方で骨髄中の造血幹細胞のCAK-RARαに作用することにより、前駆細胞を経て好中球への分化促進、顆粒形成、ROSを誘導し、抗菌活性を示す。好中球減少症の治療に使用されているG-CSF製剤と併用することにより、より高い効果が期待できる。 |
適 応 症 | 骨髄異形成症候群(MDS)、急性骨髄性白血病(AML)、 乳がん(BC)、小児がん、急性前骨髄球性白血病(APL)、 神経芽腫(NB)、好中球減少症(NP)など |
投与経路 | 経口(錠、ソフトカプセル) |
導 入 元 | 東光薬品工業(株)、(有)ケムフィズ |